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こんにちは、桐生(きりゅう)です。
マンションの販売広告をみて、
おっ、これくらいのローン返済額なら今の家賃よりも安い!
これなら買えるかも!!
と思ったそこのあなた
ちょっと待ったー!!!
実はマンションには、
住宅ローンの返済以外に毎月かかる費用があります。
これを知らないと、
思いがけない出費になります。
今回はマンション購入後に発生する費用の紹介をします。
●管理費と修繕積立金
この2つは非常に有名ですので、
ご存じのかたも多いと思います。
・管理費
管理費とは、
分譲マンションの敷地や建物の共用部分、
共同で使用する施設や設備などの維持管理に必要な経費のです。
例えば、
エレベーターの点検
共用部分の清掃
管理員の窓口業務(人件費)
共用部分の光熱費
などに当てられます。
金額は、必要経費を計算し、
それを専有部分の持ち分面積によって按分し、
マンションの管理組合へ支払うのが一般的です。
管理費の相場は、
新築時の分譲価格に比例する傾向があり、
9,000~16,000円位が一般的なようです。
そのマンションの総戸数や、管理方法、管理の質・サービス
によっても金額は大きく変わります。
・修繕積立金
修繕積立金とは、
建物の診断や修繕工事を行うために充てられる費用のことです。
毎月決まった額が徴収されて、
10年に一度ほど行われる大規模修繕工事に備え、
積み立てていくお金になります。
大規模修繕はあらかじめ30年位計画されており、
それに向けて毎月積み立てていきます。
管理費と同様に、
マンションの管理組合へ支払うのが一般的です。
修繕積立金は徐々に値上げされていきます。
これは、
新築時には買い手を募るために、
比較的安めに設定し、1回目の大規模修繕後に
値上げを始めるようなパターンも多いそうです。
修繕積立金の相場は、
10,000円前後位ですが、
修繕計画や築年数によってかなり変わってきまます。
管理費と修繕積立金を合わせて
2~3万円程度が月々かかると思っていてください。
そして、
この2つの費用は、
住宅ローンとは関係なく、
そのマンションに住み続ける限り毎月発生します。
●その他の費用
マンションでは、
管理費や修繕積立金だけでなく、
細かい費用がかかってきます。
・駐車場代
・駐輪場代
・町内会費
・固定資産税
駐車場代や駐輪場代は、
車や自転車を所有しなければ関係ないのですが、
どちらかは生活に必要ですよね。
町内会費は、
必ず加入しなければいけないものではないです。
しかし、ご近所付き合いやマンション内での付き合いで、
断るのは難しいでしょう。
固定資産税は、
1月1日現在不動産を所有していると、
市区町村から納付書が送付されます。
その納付書に沿って年に4回納税をします。
不動産を所有する限り納付の義務があります。
私が以前住んでいた分譲賃貸マンションでは、
駐車場は月15,000円(ただし空きが無かった)
駐輪場は1台目は無料、2台目は月300円(半年に1回支払う)
町内会費は月300円(半年に1回支払う)
でした。
駐車場は先着順か抽選になるようです。
私が住んでいる地域のマンションの駐車場代は
2,000円~20,000円位
と幅が広いです。
2,000円だと立体駐車場(自走式)の屋上であったり、
20,000円だと機械式駐車場になっていたりします。
駐車場は空きがない場合は、
近隣の駐車場を契約する必要がありました。
そちらは月極30,000円程度が相場なので、
マンション内に駐車出来るのであればそちらのほうが安いです。
駐輪場に関しては、
部屋毎に置く場所が決まっており、
管理上、融通はききにくいです。
我が家は車を持たない代わりに、
電動機付自転車2台なのですが、
指定場所が狭く、毎日出入りには苦労をしました。
町内会費は、
そのマンション毎に役員がおり、
その人がマンション内の会費を徴収しに回ります。
これは、マンションに限った事ではないのですが、
3~6ヶ月に一回のペースで『突然』回ってきます。
事前に「○○日前後に徴収しに行きます」と
回覧板でも回してくれれば用意しておくのに、
額は大きくないのですが、毎回ちょっとビックリします。
固定資産税は、
詳しくはこちらの記事
家の引き渡し時の固定資産税は日割り計算!お得な時はいつ? https://buy-myhome.jp/property-tax-delivery/
でもお話していますが、
ある程度事前にお金を用意する必要があります。
●なぜ住宅ローン以外の費用が必要なのか
ここまで、
住宅ローン以外でかかる主な費用をみてきましたが、
なぜこのような費用が必要なのでしょうか?
その理由の一つに、
マンションが個人でなく集団で管理する物件だからです。
戸建ては、
その土地を自分で所有し、
建物自体も全てが個人の持ち物となります。
その管理は個人で全て行う必要があります。
日常的に、家や土地の手入れをして、
必要な時に、必要なだけ修繕を行う。
こういった事が、
個人の判断で必要になります。
一方で、
マンションは広大な土地を区分所有者で共有で所有し、
建物も自分の部屋以外の共用部分は区分所有者の共有資産です。
その管理や自治も個人ではなく、
区分所有者全体で行う必要があります。
多くの管理業務は管理会社に委託します。
修繕計画もデベロッパーが立てて、
その通りに進んでいきます。
個人でなく、
管理組織に動いてもらうので、
その分お金がかかるという訳なのです。
●最後に
家を買おうと思った時に、
物件の販売価格やローンの返済例だけで判断してしまうと、
後々思いがけない出費に苦しむ事になりかねません。
特に物件広告やチラシには、
アピールしたい情報は大きく書いてあり目立ちますが、
本当に大切な情報は小さくしか書いていないので、
注意してください。
そういった本当に大切な情報を見落とさない為にも、
事前に、
どんな費用がかかるはずだ
それがいくら位なんだろう
それでも我が家はやっていけるのか?
という
知識や計画が必要です。
あなたが心から
「この選択をして良かった」
と思える未来を迎えることを心から願っています。