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こんにちは、桐生(きりゅう)です。
自分の理想を形にしたマイホームづくりは、賃貸住宅では味わえない喜びをもたらします。
時間が経つほどに深まる家への愛着は、自分だけの空間を細部までカスタマイズできる一戸建てならではの魅力です。
しかし、四季折々の生活の中で初めて気づく家の特徴もあり、夏の高温はその一つです。
私も実際に今の家に住むまで、こんなにも1階と3階で温度差があるなんて分かりませんでした。
誇張でもなんでもなく本当に別世界!
しかも、ここ数年は夏でなくても暑い日々が続くので、その特徴がより顕著になっており、特に都市部に近い場所では、三階建て住宅が戸建住宅の中心となっています。
それだけ注目される今、日本の厳しい夏にどう立ち向かうかが重要な課題となっています。
どんなに苦労して手に入れた自宅でも、夏の暑さだけで手放すわけにはいきません。
そこで、三階建て住宅の夏を快適にする冷却対策について、この記事で解説します。
一戸建ての最上階は本当に暑くなるのか?
多くの一戸建て住民は、下の階よりも三階が暑いと感じています。
一方で、最上階でも快適に過ごせるという声もあります。果たしてどちらが正しいのでしょうか?
最上階の温度と窓の関係
特に注文住宅では、間取りや窓の設置に大きな自由度があり、住む人の好みが反映されます。
素材選びにも柔軟性があり、これが最上階の温度差に影響を与えます。
一般的に、コンクリート製の屋根を持つ最上階は、太陽の熱を吸収しやすいため、温度が上昇しやすい。
そして窓の選択も温度に大きな影響が。
たとえば、景色を楽しむために西向きに大きな窓を設けると、西日の影響で温度が上がります。
また、コストを抑えるために断熱性の低い窓ガラスを選ぶと、室内が一層暑くなる可能性があります。
窓選びでは、見た目だけでなく断熱性も重視することが重要!
最初の問の答えは、どういった設備、特に窓を、選んだか。が大きく明暗を分けます。
夏の室内温度を左右する大きな要因は、窓からの太陽光です。
注文住宅で選べるのであれば、最初期から耐熱性の高い窓ガラスを選びましょう。
建売住宅の場合は、窓ガラスが二重ガラスになっているかや遮熱性能はどうかなどを必ずチェックしましょう!
窓そのものの交換は費用的にもやすやすと出来る訳ではないので、最初が肝心ですよ。
三階建て住宅での簡単な暑さ対策
新築の家では、早速大がかりな改修を始めるのは無理があるかもしれません。
それでも、快適な住環境を長期間維持するためには、手軽に始められる方法から試していくことが大切です。
窓の遮熱対策で日差しをブロック
特に三階は、二階よりも風通しが良い反面、太陽の熱を直接受けやすいです。
そこで、太陽熱が室内に入るのを防ぐ手段から取り組みましょう。窓ガラスを遮熱性能の高いものに交換するのが最適ですが、先ほども触れた通り、費用がかかるのが難点です。
そこで、遮熱シートやすだれのような伝統的な方法で、日差しを遮ることをお勧めします。
これらを使うことで、室内への太陽熱の侵入を減らせます。
遮熱シートは見た目を損ねずに取り付けられ、取り外しも簡単なので、インテリアを大切にする方にもぴったりです。
注意点としては、三階は風が強いことが多いです。
外に取り付けるタイプのシートやすだれの固定には注意を払いましょう。
我が家も、西向きのバルコニーに遮熱シートをかなり強力な接着剤で壁に固定していました。
しかし、強風時にシートが煽られ、接着していた壁が剥がれてしまったのです!!
必要に応じて外せるようにしておくなどの、風対策は必須です!
こもった暑さを効率よく外へ逃がす
上階が暑くなる一因として、密閉された空間に熱がこもることがあります。
空気は温度が高くなるほど軽くなり、反対に冷たいほど重くなります。そのため、二階がエアコンで冷やされていても、その冷気は三階まで届きにくいのです。
階段の踊り場(ちょうど中間地点)の上と下で、本当に別世界!高さ的にほんの1mも変わらないのにですよ!
熱い空気が上階に溜まると、温度が更に上がってしまいます。
この問題を解決するには、二階から三階にかけて空気を動かし、暑い空気を外に出すことが肝心です。
扇風機を活用して室内の空気を外に循環させることで、三階の温度を下げることが可能です。
室内に常に新鮮な空気を取り込み、循環させることが、心地よい住まい作りの鍵となります。
なので、我が家も階段の踊り場に小窓があるので、それを開けることでなるべく熱を逃がすようにしています。
集合住宅と一軒家、夏の暑さはどちらが厳しい?
近年、夏の暑さが住宅の居心地に及ぼす影響が大きくなっており、「マンションの最上階は暑すぎる」「古い家は暑い」といった声がよく聞かれます。
では、マンションと一軒家のどちらが夏に暑くなりやすいのでしょうか?
構造が夏の暑さに与える影響
実は、家が夏にどれだけ暑くなるかは、マンションか一軒家かというより、その建物の構造に大きく左右されます。
つまり、暑さと建物の種類は直接関連しているわけではないものの、無関係でもありません。
住宅は大きく「木造」と「鉄筋コンクリート(RC)」に分けられ、一般的な一軒家はどちらの構造でも数多く建てられています。
個人的には、
木造:建売住宅
RC造:注文住宅、マンション
なイメージです。値段が高くなりますからね。
鉄骨構造は耐震性に優れており、柱が少なくて済むため、建物をしっかり支えつつ間取りの自由度を高めることができます。
これは特にスペースが限られるマンションや3階建て以上の一軒家に適しています。
一方で、鉄筋コンクリート構造は太陽光の熱を吸収しやすく、夏の暑さに弱点を持っています。
つまり、地震には強くても、夏を涼しく過ごすためには不向きな構造と言えます。
我が家は建売住宅で木造なのですが、それでも三階は暑いので、これが鉄筋構造だとしたらどれほど暑かったのでしょうか。
一軒家の最上階を涼しく保つ方法
愛着ある自宅では、一年中快適に過ごすことが望まれます。
最上階の暑さ対策は、原因を把握すれば、この記事で紹介した対策以外にも様々な方法があります。
屋根のコーティングやエアコンの買い替えなんかも一つですよね。
また、今回は暑さ対策を中心にお話しましたが、逆に1階の寒さ対策も必要になる場合もあります。
それはこちらの記事を参考にしてみてください。
自分の家に合った対策を見つけ、快適な住環境を手に入れましょう。
あなたが心から
「この選択をして良かった」
と思える未来を迎えることを心から願っています。