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こんにちは、桐生(きりゅう)です。
家の購入を決めたとき、一番最初の関門は予算を決める事!
住宅購入には、立地やデザイン、広さなど、多くの要素を考えなければなりませんが、特に予算は家庭にとって頭の痛い問題です。
家族の未来、教育、老後の計画など、人生で必要となる費用はたくさんあります。
これらを考えると、住宅購入は大きな部分を占め、初期予算の設定は重要な課題となります。
安い住宅は初期費用を減らすメリットがありますが、それに伴う不安も少なくありません。
最初の費用だけでなく、住宅のライフサイクル全体にかかる総コストを考慮することも大事です。
この記事では、低コスト住宅と高価格住宅の違いを詳しく解説し、後悔しない家選びのポイントをご紹介します。
低コスト住宅とライフサイクルコスト
住宅を計画する際、人それぞれに重要視するポイントが異なります。
家族の成長や教育期間中など、出費が増える時期には、住宅の初期コストを抑えたいと思う人も多いでしょう。
このような場合、1000万円程度(土地の値段は除く)で建てられる低コスト住宅が選択肢になりますが、住宅の「ライフサイクルコスト」を理解することも重要です。
たとえば、外壁のメンテナンスは一般的な問題です。
外壁塗装には足場の設置を含めると約200万円かかることがあります。
60年間住むとすると、20年ごとのメンテナンス費用は合計約600万円になります。
しかし、高品質なハウスメーカーは、耐久性のあるタイル外壁や新しい塗料技術を用いており、メンテナンスコストを削減しています。
これはランニングコストの一例ですが、長期的な視点で見ると、低コスト住宅と高品質住宅のライフサイクルコストは思ったよりも似ていることがあります。
住宅購入とその維持にかかる全体の費用を考慮することが大切です。
手頃な価格と高価格の住宅の違いについて
「手頃な価格の住宅」と「高価格の住宅」では、立地や建物の構造、使用する材料など、さまざまな要因で価格差が生じます。
ここでは、これらの違いを詳しく見ていきましょう。
快適性(断熱性と気密性)
住宅の構造や使われる材料によって、生活の快適さが変わってきます。
例えば、高品質な断熱材を豊富に使用することで、季節を問わず室内の快適さを保つことができます。
断熱性が高い家では、冷暖房を効率よく使い、一年を通して室温を快適に保つことが可能です。
一方、低価格住宅では、コスト削減のために断熱材の質や量を制限し、外気温の影響を受けやすくなり、夏は暑く冬は寒い環境になることもあります。
気密性に関しても、快適性に大きく影響します。気密性の高い住宅は、隙間が少なく、外気の影響を受けにくいので、室内温度を快適に保つことができます。
耐震性
地震に対する住宅の強度は、耐震性のレベルによって大きく異なります。
例えば平成28年の熊本地震の際、高い耐震性を備えた住宅はほとんど被害を受けなかった一方で、耐震性が低い住宅は大きな被害を受けることがありました。
日本に住む以上、地震に対する耐震性は重要なポイントです。
ランニングコスト
断熱性や気密性が低い住宅は、冷暖房の効率が悪く、快適な室温を保つために多くのエネルギーを必要とします。
これに対し、断熱性や気密性の高い住宅では、少ないエネルギーで温度を保つことができ、長期的にコストを抑えることが可能です。
初期費用を抑えたいという考えも重要ですが、長期的なランニングコストの観点も大切です。
ゼロエネルギー住宅(ZEH)は、初期費用は高めですが、長期にわたってコストを削減できるため、検討する価値があります。
間取り・内装・設備の自由度
建売住宅や分譲住宅では、間取りや内装、設備が予め決められており、量産品の使用によりコストを抑えています。
しかし、これらの住宅では個々の好みに合わせたカスタマイズが難しいこともあります。
対して注文住宅では、間取りや内装、設備を自由に選べ、より個性的な住環境を実現できますが、その分、初期費用が高くなることがあります。
住宅価格に影響を与える外的要因
住宅の価格は、土地の特徴や建物の形状、前面道路の条件など、さまざまな外部要因によって決まります。
建物のデザインにおいては、シンプルな形状のものほど建設コストを抑えやすいです。複雑な形状の住宅は、増加する表面積や施工の難易度により、コストが上昇します。
建築方法では、木造がコストパフォーマンスに優れています。逆に、木造以外の方法が必要な場合は、コストが高くなる傾向があります。
家そのものではなく、住宅価格に影響を与える具体的な外的要因をいくつか挙げます。
土地の形状
正方形に近い四角形の土地は、効率的な住宅建設に適しています。
正方形の建物はコストパフォーマンスが高いため、この形の土地は建築において無駄が少なくなります。
例えば、三角形の土地に四角い建物を建てると、同じ床面積でも土地面積が増え、結果としてコストが上がります。
また、四角い土地は前面道路に十分な接道長があるため、建設作業の効率が良くなります。土地と道路の間に高低差があると、追加の工事費が必要になることもあります。
前面道路の幅
広い前面道路を有する土地では、建築コストを抑えることができます。狭い道路では建物の形状が複雑になり、コストが増えることがあります。
土地の広さ
適度な広さの土地は、効率的な住宅建設に最適です。狭すぎると建物の形状が複雑になり、広すぎると外構工事の費用が増えます。
価格だけでない家選びの重要性
住宅の購入は、単に金銭的な投資以上のものです。住宅を価格や建設費だけで選ぶと、実際に住み始めてから「思っていたのと違う」と後悔することがあるかもしれません。
価格の他にも、以下の点を考慮することが重要です。
- 快適さ(断熱性・気密性)
- 耐震性(地震に対する強さ)
- ランニングコスト
- 間取り・内装・設備の自由度
これらの要素を総合的に考慮し、長期にわたる満足度を高める家づくりを目指しましょう。
あなたが心から
「この選択をして良かった」
と思える未来を迎えることを心から願っています。